第210章 橘さんに連絡したほうがいいのか?

橘翔太は腰を下ろし、ゆっくり息を吐いた。

「父さん、これからどうする?」

橘国政は茶をひと口すすり、沈んだ顔で言った。

「今日の様子を見て、橘結衣があの案件を取れると思うか?」

橘翔太は即座に首を振る。

「無理だよ。大衡グループの連中、結衣への態度が最悪だった。秘書の目なんか露骨に嫌ってたし、大野晴也も顔を出さなかった」

それから、思い出したように付け足す。

「それに金盛グループの御曹司、今井博也もいた。今日、大衡に来てたってことは……大衡に来てたってことは……大野晴也と相当仲がいいんだろ」

橘国政は眉間に皺を寄せた。

「そうか。なら、確かに望みはないな」

再び茶を口に運...

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